パイプオルガン

曲紹介

Johann Pachelbel "Chaconne in F minor"

シャコンヌというのは3拍子の曲であり、主に低音部で短い旋律の「繰り返し」がある(なお、パッサカリアも「繰り返し」という点で類似しており、その違いは不明)。 もともとは新大陸に由来する野生的・官能的な舞曲の一種としてスペイン・イタリアで流行したものがドイツに輸入されたらしいが、ブクステフーデおよびパッヘルベルのシャコンヌは変化に富み、緩やかなテンポとはいえドラマチックである。J.S.バッハが惚れ込んだブクステフーデの自由奔放さ・即興性、決してカノンだけの「一発屋」とはいえないパッヘルベルの旋律の素晴らしさを感じる曲たちである。

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